歴代誌の概略

祈祷会では、改革派教会の機関紙「リジョイス」に従って、旧約聖書を順番に読んでいます。今日から、歴代誌に取り組みはじめたところです。

 

最初の1-9章は、いきなり系図ばっかり!!何も知らずに読んでは、ただの退屈な人名の羅列にすぎません。でも、こんな系図にも編集者の意図を見出すことはできるもの。

 

それを見出すためには、そもそも歴代誌とはどういう神学的メッセージないし、著作意図をもって生み出された書物か・・・。そんなことをあれこれ調べていたら、睡眠時間が少なくなってしまいました。

 

結果として、ちょっとした聖書研究会のような体裁になってしまい、自分としては「祈祷会にそぐわない」と反省していたのですが、会員のみなさんからは「よい勉強になった」とのあたたかいお声もいただいて、恐縮しきりです。

 

興味のある方は、ぜひ水曜祈祷会にお越しください。次回からは、もうちょっとこなれてくると思います。

 

ちなみに、私がまとめた歴代誌の神学思想は、以下のとおりです。

 

 歴代誌の著者は、ダビデの王権とその王国の永遠性を約束するダビデ契約を重視し、正統的王朝としてのダビデ王朝と、神の王国としてのユダ王国の「選び」を強調する。それによって、彼の同時代のバビロン捕囚後のユダヤ共同体に対して、捕囚の生き残りである彼ら自らが、主なる神によって選ばれた「真のイスラエル」であるという帰属意識を与えようとした。

 また正統的聖所としてのエルサレム神殿の「選び」と、そこでの祭儀的秩序の制定を強調する。それによって、捕囚後に建設された第二神殿とそこでの祭儀的秩序が、正統的伝統をそのまま継承するものであって、まことの神=主を礼拝するべき唯一の聖所であることを自覚させようとした。この第二神殿を中心とした、真の礼拝の回復こそが、著者の直面する課題であり、この礼拝において共同体の信仰が結ばれることによる真の統一を願っていたと考えられる。