2013年

2月

13日

N姉による、レ・ミゼラブルの感想記

レ・ミゼラブル原作挿絵「箒を持つコゼット」
レ・ミゼラブル原作挿絵「箒を持つコゼット」

私どもの教会の月報「よきおとずれ」2月号に、N姉によるレ・ミゼラブルの感想記が記されていましたので、紹介させていただきます。

 

 

お正月休みに娘と現在公開中のミュージカル映画「レ・ミゼラブル」を見に行きました。中学生の頃に「ああ無情」という邦題の抄訳を読みましたが、当時時代背景もわからず、ジャン・バルジャンがパンを盗んだだけで長い間牢獄につながれていたことしか印象に残っていませんでした。

今回この映画を見て、シングルマザーのファンテーヌのことが心に残りました。彼女はコゼットという幼い娘を養うため工場で働いていましたが工場を解雇されて、ついには生きていくために身を売ってしまうのです。「夢やぶれて」は娼婦になったファンテーヌの悲嘆の叫びの歌です。私はこの曲を聴きながら涙が止まりませんでした。私自身も若い時には自分が離婚してシングルマザーになるとは思っていませんでしたので、ファンテーヌの悲しみが心に迫ってきました。「レ・ミゼラブル」は「みじめな人々」といった意味です。19世紀のフランスを舞台にした物語ですが、この時代の貧困や格差は現代の日本にも通じるものがあるように思いました。

エピローグで「鋤や鍬を取り、剣を捨てる。」という聖書の御言葉からの歌詞が字幕に流れてきて、はっとしました。イザヤ書24節の「彼らは剣を打ち直して鋤とし、槍を打ち直して鎌とする。国は国に向かって剣を上げず、もはや 戦うことを学ばない。」(新共同訳)です。政権が交代し、改憲、国防軍設立など日本の平和が脅かされつつある現在、この御言葉が心に響いています。

 

映画「レ・ミゼラブル」はとても素晴らしかったので感動が冷めやらぬ前に 感想を書きました。