Boys be ambitious, like this old man!!

教会の長老からお借りしている本を読んでいます。

 

「札幌農学校とキリスト教」(大山綱夫、2012年、EDITEX)という本です。

 

北海道大学の前身である札幌農学校が醸成した、独自のエートスの背景にあるキリスト教の影響を、実証的に解明してくださっている重厚な本です。

 

私はこの分野についての学びは初めてですが、大変貴重な機会を与えていただきました。

 

印象深いのは、あのクラーク博士、ウィリアム・スミス・クラークという人物の足跡です。

 

実働8ヵ月半の教頭としての働きの中で、大島正健、佐藤昌介ら一期生たちの心をわしづかみにし、圧倒的な宗教的・精神的影響を与えて去っていった人物。

 

その後、内村鑑三、新渡戸稲造といった二期生たちは、一期生による伝道を通して、キリスト教信仰へと導かれていきます。

 

以前から、クラークという人物のありように関心を持っていましたので、今回の学びを通してその輪郭を伺い知ることができて、本当に感謝です。

 

彼が残したといわれる、Boys be ambitious!!(少年よ、大志を抱け)という言葉についても、確かに彼が語ったものであり、学生たちの心に大きな波を起こしたものであることを、実証的検証により明らかにしています。

 

この言葉には続きがあることも有名ですね。

 

Boys be ambitious, like this old man!!

 

これが正確なものです。クラークは、自らの崇高な生き様を学生たちにはっきりと示しながら、「私のようになりなさい」と堂々と言い放ちました。

 

しかしそれは、おのれを絶対視する傲慢から生じた態度ではありません。

 

彼が、アメリカのアマスト大学教授時代に残したといわれる、こんな言葉が印象的でした。

 

「キリストについても解らないとい人はこのクラークを見よ。・・クラークという人物はお前たちと変わりない者だが、もし善いところがあれば、それはキリストが働いておられるからだ。(同書p174)」

 

彼は、聖霊において自らの内に生きてくださるイエス・キリストに信頼し、キリストが彼のうちに始められた善き業に身をゆだね、ただキリストの思いと一つになることを願いました。

 

「生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。(ガラテヤ2:20)」

 

私はクラークのような高潔な人物にはなれそうもありませんが、しかし、この私の内にも、キリストが生きていてくださいます。

 

私を見よ、キリストに生かされしこの老人を見よ!!

 

そんな証しができるように、大切に人生を歩んでいきたいと思います。